秋の信州、紅葉特集。 観光客に人気の、ランキング上位の紅葉の絶景ポイントから、隠れた名所まで、初秋から晩秋へ色づく時期毎に、おすすめの厳選・紅葉スポットを紹介。秋のトレッキングに最適なハイキングコースも案内します。
紅葉の時期は、新そばの時期とも重なります。観光だけでなく、おいしい名物料理を食べるもよし、温泉の露天風呂から紅葉を眺めるもよし。ぜひ信州・長野に来て、見て、食べて、遊んで、楽しんでください。
※ 見頃(紅葉の最盛期)の時期は、年によって多少前後します。ご確認のうえ、お出かけください。
中央アルプスの主峰、宝剣岳(2,931m)のすぐ下まで駒ヶ岳ロープウェイが架けられたのは、昭和42年のこと。日本で初の試みとなる、この高山観光の開発により、誰でも容易に高山へのアクセスが可能となりました。以来、標高2,600mもの千畳敷カールには、大勢の観光客が訪れ、四季を問わず高山の自然や雰囲気を楽しんでいます。
“カール”とは、氷河によって山がえぐり取られてできた大壁面のことで、この岩の山肌を夏には色とりどりの高山植物が咲き乱れて埋め尽くします。そして秋には、ナナカマドやダケカンバなどの紅葉が、山肌を彩ります。
特におすすめの絶景ポイントは、高い場所から一面の紅葉見を下ろすことができるロープウェイからの景色ですが、高山の空気が全身をつつむ、千畳敷カールを歩いて紅葉を楽しむことも外すことはできません。カール内には遊歩道が整備され、約40分で周遊できます。
標高2千m以上の高山は全国でもいち早く色づきはじめ、9月下旬から10月上旬には見頃を迎えます。
中央アルプス観光株式会社 【TEL】0265-83-3107
中央道駒ヶ根ICから菅の台バスセンターまで約2km、菅の台から先しらび平まではマイカー規制の為バス35分
JR駒ヶ根駅からしらび平までバス50分
しらび平からは、駒ケ岳ロープウェイ8分で千畳敷駅
志賀高原は、標高1,500m~2,300mにあり、広葉樹は9月下旬から色づき始め、10月中旬には山全体が錦色に染まります。早めの時期では、針葉樹の間で紅葉する広葉樹とのコントラストが見どころです。10月中旬を過ぎても、もし初雪が早く降れば、雪の白・山の紅葉・里の緑の“三段紅葉”が楽しめます。
志賀高原は広いので、時期によって場所を選べば、長い期間紅葉を楽しむことができます。人気のトレッキングコースは、蓮池と琵琶池、水無池の周辺を歩くサンシャイントレールです。舗装された遊歩道が整備され、1時間30分ほどで湖沼や林道、展望台などを手軽に回ることができます。時間や体力に応じて、様々なルートも選べます。琵琶池は大きく周囲は2.5kmあり、一周するのに30~40分ほどかかりますが、蓮池は10分もあれば一周できます。それぞれの池の大きさによって景色も趣も異なり、二重に楽しめますよ。
2022年の「奥志賀高原紅葉フェスタ」は、10月8日(土)~10月10日(月/祝)に開催されました。
志賀高原観光協会 【TEL】0269-34-2404
上信越道信州中野ICから40分
JR長野駅からバス(志賀高原急行)70分
長野電鉄湯田中駅からバス30分
上高地は全国屈指の観光地で、秋も紅葉目当てに大勢の人で賑わいます。マイカー規制もあり、週末は特に混雑が予想されますが、それでも皆が訪れたいと思うほど価値がある、絶景の紅葉スポットで、日本有数の景勝地であることに間違いはありません。
10月に入ると穂高岳の山頂から始まった紅葉は急速に山を下り、1~2週間で梓川畔のカツラやシラカバなどが一斉に色づきます。山頂に初雪が降りる頃には紅葉も最盛期を迎え、カラマツの黄金色がシーズンの終わりを演出し、針葉樹の緑と、山頂の白い雪との三段紅葉を楽しんだら、上高地のシーズンも終了を迎えます。例年、11月15日が上高地の閉山祭
おすすめの散策ルートは、大正池から遊歩道に入り、田代湿原を抜けて中の瀬園地に出たら、梓川左岸を河童橋まで進むと、川越しに紅葉と雪を頂く穂高連峰を望むことができます。休憩や買い物などの時間を含め、約2時間ほどのハイキングを楽しむことができます。お昼は、上高地帝国ホテルのビーフカレー(2,520円)が名物です。
上高地観光旅館組合・上高地インフォメーションセンター 【TEL】0263-95-2433
長野道松本ICから沢渡駐車場まで50分+沢渡駐車場からバス30分
松本電鉄上高地線新島々駅下車 バス70分
戸隠の標高は約1,200mで、カエデやモミジ、ブナなどの紅葉がとてもきれいです。特に、カエデ類の鮮やかな“黄色”が大半を占めるのが、戸隠の紅葉の特徴でもあります。一番のおすすめ絶景ポイントは「鏡池」で、池がまさに鏡となって周囲の紅葉を逆さ絵のように映し、戸隠山とのコントラストがたいへん見事です。
鏡池の畔まで、道は狭いですが自家用車なら行くことができます。ですが、できれば森林植物園あるいは奥社入口の駐車場から、植物園内の紅葉を楽しみながら歩いて行くことを強くお勧めします。紅葉する木々の森を抜けると、戸隠山と紅葉に囲まれた鏡池の絶景が目の前に広がり、感動すること間違いなしです。鏡池までは、木道や小道が整備されており、歩いて片道30~40分ほどです。アップダウンはほとんどありませんので、タウンシューズで十分です。
戸隠では、紅葉の見頃の時期が長く、9月下旬から10月上旬に見頃を迎えるツタウルシの紅葉もきれいで、10月一杯は紅葉が十分楽しめます。今年の「鬼女紅葉祭り」は、2018年10月28日(日)の開催です。また、戸隠は全国一の霧下蕎麦の名産地です。10月31日~11月25日の戸隠そば祭り期間中は、ざるそばの食べ歩きイベントが催され、10月31日には中社で「新そば献納祭」が行われます。紅葉と一緒に、新そばも味わってください。
戸隠観光協会・戸隠観光情報センター 【TEL】026-254-2888
上信越道信濃町ICから30分、長野ICから60分
10月の土日祝は鏡池周辺道路交通規制あり、シャトルバス運行予定
JR長野駅からバスで70分、鏡池入口下車徒歩30分
松川渓谷は、長野県内では紅葉シーズンになると連日テレビに登場するほど、地元ではメジャーな紅葉の絶景スポットです。日本有数の切り立ったV字渓谷の岩場に覆い被さるように、カエデなどの紅葉が迫上がり、山並みのグラデーションと渓谷沿いの彩りのコントラストが素晴らしい絶景です。
ドライブにもおすすめの峠沿いには、山田温泉をはじめとする高山温泉郷が広がり、紅葉を眺めながらの露天風呂、日帰り入浴も人気の理由です。
松川渓谷の紅葉は、10月初旬に標高2,000mの笠岳から始まり、約1か月かけて山田温泉まで下りてきますので、10月初旬から11月初旬まで楽しむことができますが、人気の標高1,100mにある雷滝や八滝付近は、例年10月20日頃が見頃となります。
信州高山温泉郷観光協会 【TEL】026-242-1122
上信越自動車道須坂長野東ICから22km、約40分
長野電鉄長野線須坂駅から山田温泉行きバスで30分、終点から徒歩30分
黒斑山(くろふやま)は、登山家の田部井淳子さんが、NHKの旅特番「秋山へGO!田部井淳子さんと楽しむ紅葉狩り」へ出演された時に、田部井さん“お薦めの紅葉スポット”(知る人ぞ知る超穴場スポット)として紹介してくれた、雄国山(福島)、赤城山(群馬)、鳴虫山(栃木)、黒班山(群馬・長野)、西沢渓谷(山梨)、大山(鳥取)のうちの一つに挙げられた山です。360度のパノラマ紅葉の絶景と、近くまで車でアクセスしやすいことがお勧めのポイントでした。
黒斑山は、群馬県嬬恋村と長野県小諸市にまたがる浅間山の第一外輪山の最高峰で、標高は2,404m。“富士山に登ったら富士山は見えない”のと一緒で、浅間山を眺めるために黒斑山に登る登山者が多く、登山道もよく整備がされていて、初心者でも歩きやすいです。駐車場や高峰高原ホテルからも近い高峰高原ビジターセンターから、槍ヶ鞘・トーミの頭を経由して黒斑山の山頂までは、上り約2時間、下り約1時間20分かかります。ルートは途中から2手に分かれますが、景色が開けた表コースを登り、中コースを下るのがお勧め。
登山道周辺の紅葉の見頃は、年によって10月上旬の頃もあれば月末にずれ込むこともあり、結構前後するので、ヤマレコ「高峰高原ビジターセンターの山岳情報」などで、最新の状況を確認してください。また、浅間山は活火山です。事前に気象庁の活動状況情報(噴火警戒レベル)を必ず確認してください。
高峰高原ビジターセンター 【TEL】0267-23-3124
上信越道小諸ICから30分
しなの鉄道・JR小諸駅からバス40分、JR長野新幹線佐久平駅からバス60分
高峰高原ビジターセンターから黒斑山山頂までは、徒歩で約2時間
秋山郷は、新潟県津南町と長野県栄村とにまたがる中津川の渓谷沿いに点在する集落で、険しい山に囲まれ交通が不便な豪雪地帯で、閉ざされた環境で独特の生活習慣が残り「平家の落人の里」とも伝えられています。
秋山郷は、位置的には長野県山ノ内町の志賀高原・奥志賀のさらに奥に位置していますが、幹線道路を使って訪れるには、飯山市からいったん新潟県津南町に出て、渓谷沿いに長野県に戻ってくることになります。それでも大型バスは通行できません。また、ワイルドな林道を抜けることを厭わなければ、志賀高原から奥志賀林道と秋山林道を越えて、秋山郷に入ることも可能です(冬季閉鎖)。そのため、“秘境の渓谷美”と呼ばれ、吊り橋を渡っての紅葉狩りを楽しむ絶景の人気スポットとなっています。
秋山林道の紅葉の見頃は10月中旬に向かえますが、それから1~2週間かけて、標高1,000mの切明集落から700mの小赤沢集落へと紅葉が降りてきます。小赤沢集落周辺の広葉樹林は、様々な木々が混生し、黄葉するイタヤカエデやシラカバ、ブナ、赤く染まるヤマウルシやヤマモミジやナナカマドなどが入り乱れ、絶妙な調和と圧倒的な景観を造り出します。特に、「見倉のつり橋」や「蛇淵の滝」から見る紅葉が、人気スポットです。
10月25日(土)に開催される「秘境秋山郷 秋の収穫祭」では、きのこ汁が振る舞われるほか、栄村の郷土料理「あんぼ」や、村の野菜、キノコなどの販売会があります。
栄村秋山郷観光協会 【TEL】0269-87-3333
上信越道豊田飯山ICから70分
関越道塩沢石打ICから80分
上信越道中野ICから奥志賀高原を経て秋山林道経由で80分(11月より冬季閉鎖)
JR飯山線津南駅あるいはJR飯山線森宮野原駅から南越後観光バス90~120分
軽井沢の織り成す四季折々の景色は、今さら語るべくもありません。夏だけでなく、もちろん秋の紅葉も素晴らしく、首都圏から近く観光スポットも多いので、秋の行楽シーズンもたいへん賑わいます。
【ふるさと納税】【ザ・プリンス ヴィラ軽井沢】メゾネットスパタイプ(2階建て 温泉露天風呂付き)1室2泊(夕食+ラウンジ朝食付き)宿泊ご招待券1~8名 |
軽井沢の紅葉スポットで特におすすめは、雲場池。スワンレイクとも呼ばれ、水面を彩る紅葉と雲とのコントラストが軽井沢マダムにも人気です。池の周りには遊歩道があり、15分ほどで一周できます。
軽井沢では他にも、白糸の滝、カラマツ林の中に静かに佇む重要文化財「旧三笠ホテル」や、その近くの三笠通りのカラマツ並木、碓氷峠見晴台、塩沢湖など、紅葉シーズンでも楽しめる観光名所・景勝地が沢山あります。
9月下旬から11月上旬に「さわやか軽井沢キャンペーン」として、町内でさまざまなイベントが開催されます。おすすめは、紅葉の中を歩く「観光ガイドと歩こう」で、2014年10月25・26日と11月1・2日の開催です。紅葉は、10月中旬から11月上旬まで楽しめます。
軽井沢観光協会・軽井沢観光案内所 【TEL】0267-42-2491
上信越道碓氷軽井沢ICから25分
JR長野新幹線軽井沢駅から徒歩15分
高瀬渓谷は、全国的にはマイナーですが、県内では有数の紅葉の景勝地として知られています。その点、穴場的な楽しみが味わえるかもしれません。
北アルプスの槍ヶ岳を源流とする高瀬川には、上流から高瀬ダム、七倉ダム、大町ダムと3つのダムが造られていますが、上流の2つのダムは自然石を積み上げたロックフィルダム、大町ダムは重力式のコンクリートダムで、その壮大感と景観が異なり、紅葉の見え方もまた趣が変わります。特におすすめの絶景ポイントは、高瀬ダム堰堤から見下ろす紅葉と、尾入沢大橋から見る渓谷の紅葉美です。
高瀬渓谷に抱かれひっそりとたたずむ葛温泉も、宿は3軒だけの隠れ家的な温泉で、おすすめです。湯量も豊富で、露天風呂から見る渓谷の紅葉の眺望は最高です。山菜やイワナなど、信州の味覚も存分に味わうことができます。高瀬渓谷の紅葉の見頃は、10月中旬から11月上旬にかけてで 例年10月下旬に最盛期を迎えます。
大町市観光協会 【TEL】0261-22-0190
長野道安曇野ICから七倉山荘まで約1時間、その先はマイカー規制の為タクシーで15分(11月4日まで)
JR信濃大町駅から七倉温泉までは乗合タクシー(予約制)で約25分、その先はタクシーで15分
遠山郷は、長野県の南端、天竜川の支流の遠山川に沿って広がる山深い谷間の地域で、日本の秘境100選のひとつに数えられています。遠山郷の山手、標高1,900mのところに広がるのがしらびそ高原で、その山すそ標高1,000m近くのところに「下栗の里」があります。
下栗の里は、30度以上もある急傾斜の山肌に張り付くように50軒ほどの家屋と耕地が点在している集落で、他に類を見ない独特の風景が広がり、「日本の原風景」とか「日本のチロル」、「天空の里」などと呼ばれています。平成21年にはにほんの里100選にも選ばれました。
例年、紅葉は10月下旬から11月上旬に見頃を迎えますが、しらびそ高原など標高の高い場所では10月上旬から色づき始めます。毎年10月の第4日曜日には、静岡と長野の県境をかけて、紅葉の兵越峠で「峠の国盗り綱引き合戦」が開催されます。また、「下栗そば、しらびそそば」など蕎麦の産地でもあるので、紅葉と一緒に新そばも味わってください。
遠山郷観光協会・遠山郷観光案内所 【TEL】0260-34-1071
中央道飯田ICから矢筈トンネル経由で75分
JR飯田駅から路線バス遠山郷線で60分(上町バス停下車)
バス停から下栗の里まではタクシーで15分(要予約、天竜観光タクシー:0260-36-2205)
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「ワイルドなアルクロクマ」は、長野県観光PRキャラクター「アルクマ」のアイコラです。何卒ご理解とご容赦を <m(__)m>