新緑の信州、爽やかハイキング特集。爽やかな新緑と初夏の空気に包まれた、穴場のおすすめハイキングルート、人気のトレッキングコースを紹介。観光名所・旧跡、絶景スポット、おいしい信州名物の食事も盛り沢山の、おすすめの場所を案内します。
新緑の頃は、まさに「爽やか信州」そのものです。観光だけでなく、おいしい信州名物を食べるももよし。ぜひ信州・長野に来て、歩いて、見て、食べて、楽しんでください。
もちろん新緑や初夏の候だけでなく、春の芽吹きから紅葉、晩秋まで、一年中のハイキング・トレッキングにもお勧めの場所です。盛夏中も、高原なら涼を求めて散策することも可能です。それぞれの季節ごとに彩を変え趣を異にした、景色と空気を楽しむことができますよ。
※ 所要時間は、ルートを歩くのに要する時間です。多少の休憩時間は見込んでいますが、施設の見学時間等は含みません。また、その時間は最低限の目安ですので、余裕をもってお出かけください。
※ おすすめの場所は、長野県内で北から順番に挙げています。
飯山市にある「菜の花公園」は、『♪菜の花畠に入り日薄れ~』ではじまる唱歌「おぼろ月夜」のモチーフとなった場所と言われています。
千曲川沿いに広がるのどかな公園で、4月下旬~5月中旬には残雪の山なみと千曲川を背景に一面に広がる菜の花畑の素敵な風景を楽しむことができます。ゴールデンウィーク期間中には「菜の花まつり」が開催され、野だてや音楽祭、オリエンテーリングなどのイベントが開催されます。新緑にはちょっと早い時期ですが、逆に桜や鯉のぼりが泳ぐ景色も一緒に楽しむことができます。
近隣の立ち寄りスポットとしては、暖かくて懐かしい“故郷の原風景”を人形で魅せてくれる「高橋まゆみ人形館」や、2002年に公開された寺尾聰と樋口可南子主演の映画“阿弥陀堂だより”のオープンセットの撮影場所にもなった「阿弥陀堂 」、その周辺に広がる石積みの「福島棚田」からは、眼下に千曲川が広がり遠くに見える山並みも見事で、しばし時を忘れさせてくれます。
さらに足を延ばせば、ハート型をしていることから“恋愛成就の湖”と呼ばれる「北竜湖」から、スキー場の民宿街を抜け、「おぼろ月夜の館 斑山文庫」に立寄り、最後は「野沢温泉」の外湯に浸かって汗を流してください。脚の疲れを癒してくれる足湯も、大湯の前のほか何か所もあり、無料で楽しめます。
飯山市菜の花公園 飯山市商工観光課 Tel.0269-62-3111
長野県飯山市大字瑞穂413番地(南付近)
上信越道冨田飯田ICから20分
JR飯山線飯山駅から路線バス(飯山・野沢線)で湯の入荘入口で下車、徒歩5分
高橋まゆみ人形館 長野県飯山市飯山2941-1 Tel.0269-67-0139
開館時間: 9:00~17:00(冬季は10:00~16:00)
定休日: 毎週水曜日(ただし祝日と10月は開館)、年末年始
入館料: 一般 620円
JR飯山線飯山駅から徒歩15分、北飯山駅から徒歩5分
日本の神話「岩戸伝説」の舞台となっている戸隠は、自然と歴史の宝庫です。
標高約1,200mの戸隠高原に広がる「戸隠森林植物園」では、新緑の頃になると森や林は緑を増し、水辺ではまだミズバショウやカタクリが咲き残り、頭の上では小鳥が囀り、足元では蛙がほほ笑む、とても爽やかなハイキングを楽しむことができます。森林公園内は、木道や歩道が整備されていて、歩くのに不便さを感じることはありません。
特におすすめのコースは、奥社参道入口から、古代からの杉並木を抜け、霊験あらたかな戸隠神社の奥社を参拝し、花咲き薫る森林植物園を抜け、残雪と新緑に囲まれた美しい「鏡池」に出るルートです。なお、「戸隠神社」は、パワースポットで知られる奥社と、中社・宝光社・九頭龍社・火之御子社の五社からなる、創建以来二千余年もの歴史がある神社で、神社巡りのルートを歩くのもおすすめです。
帰りの道すがら、お腹が空いていたら、ぜひ「戸隠そば」を食べてみて下さい。戸隠そばは独特の“ぼっち盛り”で出されるため、歩いて喉が渇いたところで食べると一層みずみずしく、美味しく感じられますよ。
長野駅から戸隠までは、路線バスで約1時間です。近くには、「戸隠神告げ温泉 湯行館」もあり、日帰り入浴のほか蕎麦などの食事もできます。
戸隠観光協会・戸隠観光情報センター Tel.026-254-2888
上信越道信濃町ICから30分、長野ICから60分
JR長野駅からバス70分
標高1,500m~2,300mの広大な志賀高原では、時節によって場所を選べば、長い期間にわたって高原の花や新緑を楽しむことができます。
最も気軽に訪れることができるのは、蓮池と琵琶池、水無池の周辺を歩く「サンシャイントレイル」です。舗装された遊歩道が整備され、1時間30分ほどで湖沼や林道、展望台などを手軽に回ることができます。時間や体力に応じて、様々なルートも選べます。琵琶池は大きく周囲は2.5kmあり、一周するのに30~40分ほどかかりますが、蓮池は10分もあれば一周できます。それぞれの池の大きさによって景色も趣も異なり、二重に楽しめますよ。
さらに一番人気のハイキングコースは、夏の志賀高原を代表する「池めぐりコース」です。大小さまざまの美しい湖沼や湿原の中に整備された遊歩道を3時間半ほどかけて歩きます。可憐に咲く湿性の花に彩られた四十八池湿原や、神秘的なコバルトブルーの大沼池など、見どころは沢山あります。
志賀高原には、他にも多様な「森林セラピーロード」をはじめとする「お勧めトレッキングコース」が沢山あります。脚力と時間に応じて、様々な景色を魅せてくれる志賀高原を存分にお楽しみください。
志賀高原観光協会 Tel.0269-34-2404
上信越道信州中野ICから40分
JR長野駅からバス(志賀高原急行)70分
または、長野電鉄湯田中駅からバス30分
碓氷峠(うすいとうげ)は、長野県軽井沢町と群馬県安中市との境にあり、中山道一の難所であることはもちろん、遥か古代から険しい難所として人々の往来を妨げてきた場所です。1980年代には信越方面の鉄道網の整備も進みますが、碓氷峠だけは途切れたままでした。スイッチバックやループ線などでは対処できないため、ついに「アプト式」が日本で初めて採用されることとなり、難工事の末、1893年4月に官営鉄道中山道線(後の信越本線)の横川=軽井沢間が開通しました。延長11.2kmの間に、18もの橋梁と、26ものトンネルが建設されました。
とはいえ、碓氷峠には66.7‰という国鉄・JR区間で最も急な勾配があり、一台の機関車だけでは登ることができず、手前の横川駅で補助機関車を連結する必要がありました。その連結作業を横川駅で待つ間に乗客は、横川名物「峠の釜めし」を買い求めたのでした。のんびり峠を越えながら列車内で食べる“峠の釜めし”は、全国で一番人気の駅弁となりましたが、その後は時代の波に飲み込まれ、ついに平成9年(1997年)の長野新幹線の開業と同時に、信越本線の横川=軽井沢間は廃線となってしまいました。
今まさに森に飲み込まれようとしているこの歴史ある鉄道遺産を、新緑の中をハイキングしながら眺め、明治の遺構を振り返ることができる、二重においしいトレッキングコースです。実はルートの大半が群馬県に位置するのですが、登りのコースは大変過ぎるので、長野県側の軽井沢から出発することをお勧めします!。
軽井沢駅を出発して、中山道(旧国道18号の碓氷峠)を進み、所々で山道に逸れて鉄道遺構を見学しながら、横川駅の「碓氷峠鉄道文化むら」まで下り、施設を見学して帰る道のりです。最大のビューポイントは、国の重要文化財である旧丸山変電所や、めがね橋(碓氷第三橋梁)など、鉄道煉瓦構造物群です。緑が絡み付く煉瓦は、茶色が一層と引き立ち、なぜか鮮明に明治の時代にフラッシュバックさせてくれます。軽井沢駅から横川駅までは約17kmありますが、ほぼ大半が下りなので、約4時間半のトレッキングになります。
全行程を歩くのが難しい場合は、運転日限定で1日一往復ですが「めがねバス」で途中まで行ってから歩くことも可能です。旧熊ノ平駅から横川駅までなら約2時間、めがね橋からなら約1時間半に短縮できます。
脚と時間に余裕のある人は、軽井沢駅から賑やかな「旧軽銀座」を抜け、「旧碓氷峠遊覧歩道」を歩いて「碓氷峠見晴台」や「熊野皇大神社」を見学してから、旧中山道の山道を下り、旧国道18号に出て横川に至るルートも、新緑を楽しむにはお勧めです。更に健脚の人は、横川駅から軽井沢に登る逆ルートにもチャレンジして下さい。
軽井沢駅 軽井沢観光協会・軽井沢観光案内所 Tel.0267-42-2491
上信越道碓氷軽井沢ICから25分
JR長野新幹線・しなの鉄道 軽井沢駅
碓氷峠鉄道文化むら 群馬県安中市松井田町横川407-16 Tel.027-380-4163
営業時間: 9:00~17:00(冬季は9:00~16:30)
休園日: 毎週火曜日(祝日の場合は翌日、8月は無休)、年末年始
入園料: 一般 500円、体験施設利用料金は別途(100円~1,000円/回)
上信越道松井田妙義ICから10分
JR横川駅 隣接
安曇野は、川端康成が「残したい静けさ美しさ」との名句を残した日本の原風景が美しい、残雪の北アルプス山脈を間近に望むことができる風光明媚な田園地帯です。わさびが特産の湧水の里としても知られ、「わさび田」には多くの観光客が訪れます。NHKの連続テレビ小説「おひさま」(ヒロイン役は井上真央さん)の舞台にもなったことから、さらに人気が高まりました。
そんな人気の観光名所が「なぜ穴場なのか?」と疑問に思われるでしょうが、こんなに景色がよく、空気が澄んで、水辺のせせらぎが聞こえるほど静かな場所なのに、大半の観光客は大型バスで観光名所を廻るだけで、田園をハイキングで楽しもうという人は皆無だからです。安曇野を訪れたら、ぜひ車から降りて、ハイキングかサイクリングをしながら、北アルプスを望む田園の景色を存分に楽しんでみてください。穂高駅前には、レンタル自転車屋も何軒かあります。
安曇野一帯には、旅人の安全と人々の暮らしを見守る道祖神が、至るところに祀ってあり、その数は500体を超えるとも。また伏流水となった北アルプスからの雪解け水が、各地で湧き出し、非常に澄んだせせらぎとなって安曇野の里一帯を潤しています。ですから、自由にどこをどう歩こうとも、自然を満喫できるハイキングになること請け負いなのですが、一応おすすめのルート案を設定してみました。
安曇野市内には、4月中旬~11月上旬の土日祝日と、7月中旬~9月中旬の毎日、あづみ野周遊バスが走っていて、一日乗車券(800円)で主要ポイントを移動しながら、先々でハイキングを楽しむこともできます。お勧めコースでは、まずこの周遊バスで穂高駅から「大王わさび農場」に行き、そこからスタートします。
大王わさび農場~(穂高川沿い)~等々力家 (約2.5km/40分)
大王わさび農場: 日本一広いわさび畑。場内に流れる蓼川の水車小屋は、黒沢明監督の映画“夢”の舞台にも。
水色の時・道祖神: 1975年のNHK連続テレビ小説「水色の時」(大竹しのぶ主演)の撮影で作られた道祖神。
早春賦歌碑: 『春は名のみの~♪』ではじまる唱歌「早春賦」は、この地を訪れた吉丸が安曇野の春を謳った。
穂高川のわさび畑: 3月下旬~5月上旬は、わさびの白い花が咲き、残雪の常念岳とのコントラストが見事。
東光寺: 信州七福神の一つ。門前にある「吉祥仁王尊の大下駄」を履くと、願い事が叶うと言われている。
本陣等々力家: 松本藩主の本陣が置かれた歴史的建造物。「おひさま」のロケでも使われた。
等々力家~穂高神社 (約1km/15分)
千石街道(旧道): 松本と糸魚川を結ぶ通称“塩の道”。旧道や狐小路の旧家の街並みが人気。
若宮社の狛犬: 江戸中期の作で、その道の人には造形が特異と人気。江戸で作られ手車で運ばれてきた。
穂高神社: 北アルプスの総鎮守ですが、祭神は海と水の神様。孝養杉などパワースポットとして知られる。
穂高神社~小岩岳地区公民館 (約5km/1時間)
田園風景: 途中で鳥川を渡ります。幹線道路を避け、北アルプスを眺めながら田んぼの中を歩きましょう。
小岩岳地区公民館~八面大王足湯 (約4km/1時間)
小岩岳の井戸: 古く趣のある井戸。周辺には、北アルプスからの風を避ける樹齢数百年の屋敷林が多く残る。
小岩岳の道祖神: 小岩岳公民館の傍らに立つ道祖神。
カラマツ林: 天満沢川に向かって林道が続く。四季折々の色を魅せるカラマツ林、放牧中の牛にも心和む。
天満沢川: 深緑の木々のトンネルの下を流れるせせらぎが美しい。夏には川に足をつけて涼むことも。
絵本美術館 森のおうち: 主に海外の絵本作家の作品を展示する、大人のために創られた、静かで落ち着ける空間。
青原寺: 春は桜、初夏には小池に咲く蓮の花が綺麗で、心が落ち着く。
安曇野山岳美術館: 山麓からの景色ではなく、険悪な稜線にイーゼルを立てて描かれた迫力ある山岳絵画が魅力。
八面大王足湯: 八面大王の大きな8つの顔と睨めっこしながら、ハイキングで疲れた脚を癒してください。
安曇野市観光協会 Tel.0263-82-9363
上信越道信濃町ICから30分、長野ICから60分
JR長野駅からバス70分
上高地は、国の特別名勝・特別天然記念物に指定されていている、日本を代表する景勝地です。大正池、明神池、田代湿原、梓川に架かる河童橋など、観光名所は数知れません。雪を頂く南アルプス・穂高連邦の山並みを望む景観は、まさに絶景です!。爽やかな高原の空気の中、清らかに流れる梓川沿いを歩くのは、とても気持ちがよいものです。
上高地ハイキングでおすすめのコースは、大正池から遊歩道(自然研究路)に入り、田代湿原を抜けて田代橋に出たら、川越しに紅葉と雪を頂く穂高連峰を望むことができる梓川左岸を進み、中の瀬園地、河童橋へと至るルートです。帰りは、河童橋から梓川右岸を下り、ウェストン碑を見て、穂高橋・田代橋を渡り、上高地帝国ホテル前のバス停か上高地バスターミナルから帰路につきます。休憩時間を含めると、約2時間ほどのハイキングを楽しむことができます。お昼は、上高地帝国ホテルのビーフカレーが名物です。
脚と時間に余裕があれば、ぜひ明神池まで行ってみて下さい。河童橋から明神池までは、片道約1時間かかります。大正池から明神池まで行って河童橋まで戻るだけなら約3時間半、河童橋からウェストン碑へと巡ると約4時間のハイキングルートになります。「明神池」は、穂高神社奥宮が鎮座する神域で、別名“鏡池”や“神池”とも。明神岳からの伏流水が湧き出て冬でも凍結せず、透明感あふれる水面が空と山々とを静寂に映し出します。特に朝靄のかかった景色が有名で、神秘的で幻想的な世界を創りだします。
上高地は、松本駅からは約60km、車で1時間半ほどかかります。特に夏のシーズン中は、大変混雑します。また、マイカー規制により、沢渡地区から上高地までの20km区間は、必ずシャトルバスかタクシーに乗り換える必要があります。松本駅からは、1日1便だけ直行バスがありますが、通常は松本駅から松本電鉄で新島々(しんしましま)駅まで行き、新島々バスターミナルから路線バスに乗り換えて下さい。往復のアクセス時間は、松本駅から約3時間です。
上高地観光旅館組合・上高地インフォメーションセンター Tel.0263-95-2433
長野道松本ICから沢渡駐車場まで50分+沢渡駐車場からバス30分
松本電鉄上高地線新島々駅下車 バス70分
ニッコウキスゲの正式名は「ゼンテイカ」(禅庭花)。5月上旬から8月上旬にかけて咲く、草原や湿原を代表する花で、群生するとまるで山吹色の絨毯のようです。特に7月の霧ヶ峰は、気温も涼しく、ニッコウキスゲをはじめ高山植物が咲き乱れます。ニッコウキスゲの満開は平年で7月20日前後ですが、毎年7月上旬に「霧ヶ峰花まつり」(霧ヶ峰ニッコウキスゲ祭り)が開催され、そばや地酒の無料サービス、高原野菜の即売等が行われ、賑わいます。
霧ヶ峰とは、特定の地名ではなく(エアコンの名前でもなく)、車山からの溶岩でできた高原一帯の名称です。蓼科高原から霧ヶ峰を通って美ヶ原へと至る「ビーナスライン」をドライブしながら、各所で花を楽しむのも良いですが、シーズン中の週末は混雑します。渋滞や駐車場待ちでイライラするくらいなら、できれば朝早く出かけ、天気の崩れも少ない午前中に、ハイキングしながらのんびりと高山の花々を楽しむのがいいですね。午後は早めに麓に降りて、諏訪や松本で温泉や蕎麦などを楽しむのがGood!。
おすすめのハイキングコースは、√1. 車山肩から出発して車山山頂と車山湿原を巡る、一周約5km、1時間50分のルート。脚と時間に余裕があれば、√2. 車山から八島ヶ原湿原までを周遊する一周13km、約3時間半~4時間のルートが、さらにお勧めです。コースは整備されていますので、スニーカーでも大丈夫なくらいです。
霧ヶ峰高原 諏訪市観光協会 Tel.0266-52-2111
中央道諏訪ICから40分
JR中央線茅野駅または上諏訪駅から路線バス(アルピコ交通)40~60分
入笠(にゅうかさ)山は、県央の諏訪湖から南東20km、富士見パノラマリゾートスキー場の上部にあり、標高は1,955mです。山頂近くまで舗装された車道が延び、スキー場のゴンドラに乗れば「入笠すずらん山野草公園」まで登ることもできる、子ども連れの地元民にも人気の手ごろなハイキングコースです。6月上旬のスズラン、6月下旬~7月中旬のアヤメ、7月下旬のノハナショウブ、8月下旬~9月中旬のサワギキョウやリンドウなど、花の名所としても有名です。
御所平峠の駐車場まで車で行けば、すずらんが自生する入笠湿原まで徒歩10分、登山口から入笠山山頂までは約30分です。ただし、峠の駐車場は台数に限りがあり、沢入登山口から峠までの区間はシーズン中の週末はマイカー規制があるので、一般の観光客は富士見パノラマリゾートの駐車場からゴンドラ(往復1,800円)を使うことになります。
とは言え、自然の山歩きを楽しみにきて、ゴンドラにお金を使うのはナンセンス。沢入登山口から新緑の中を、入笠山湿原を経由して入笠山山頂まで、歩いて登ることをお勧めします。ただし、沢入登山口まではJR富士見駅からタクシーを使わざるを得ませんが…。
沢入登山口から、ゴンドラの山頂駅近くに広がる入笠湿原まで約50分。入笠湿原から入笠山山頂までは、登り約40分・下り約30分、トータル約2~3時間のトレッキングルートになります。
富士見町観光案内所 Tel.0266-62-5757
中央道諏訪南ICから沢入登山口まで25分
JR富士見駅から沢入登山口までタクシー20分
富士見パノラマリゾート Tel.0266-62-5666
中央道諏訪南ICから7分
JR富士見駅からタクシー、または富士見駅10:00発シャトルバス10分(土日祝のみ運行)
木曽の上松町(あげまつまち)にある「赤沢自然休養林」は、日本の森林浴発祥の地と言われており、樹齢300年を越える木曽ヒノキの森が広がっています。赤沢自然休養林には、8つの散策コースが設定されていますので、時間と脚力に応じてコースを選べば、それぞれ森林浴や渓谷美、中央アルプスや御嶽山の眺望を楽しめます。
赤沢の一番の目玉は、「赤沢森林鉄道」です。大正5年から木曽林業の発展を担った森林鉄道は、トラック輸送の代替で昭和50年に廃止されてしまいました。上松町では、その保存を目的に、昭和62年より林野庁から軌道を借り受けて運行を再開し、今では年間5万人以上もの観光客が乗車する人気路線(?)となっています。保存目的のため、運行区間は1.1kmのみ。鉄道事業法に依らないために“往復乗車”が前提で、運賃(800円)も時刻表(所要時間25分)も往復のみの設定ですが、折返し点の丸山渡で降車することは可能です(乗車は不可)。
アクセスの大変な赤沢渓谷を訪ねたら、せっかくですから、まず森林鉄道に乗ってみましょう(往復25分)。赤沢に戻ってきたら、そこからハイキングのスタートです。トロッコ列車で通った「ふれあいの道」を再度歩いて辿る(√2)のもお勧めですが、脚を伸ばせるなら、景色も楽しめる外周遊のルート(√1)を歩いてみてはどうでしょうか。一周約2時間のハイキングコースになります。
上松町観光協会 Tel.0264-52-1133
中央道塩尻ICまたは伊那ICから90分、中央道中津川ICから90分
JR中央本線上松駅または木曽福島駅から路線バス30分~45分(1日4往復シーズン中のみ運行)
中山道は、江戸時代の五街道の一つで、日本橋から草津に至りますが、途中で難所となる木曽の峠の幾つも越えることから、「木曾街道」や「木曽路」とも称されていました。
旧中山道の宿場町のうち、特に妻籠宿(つまごじゅく)と馬籠宿(まごめじゅく)は、今でも江戸時代の日本的情緒を色濃く残しており、国内はもとより外国人旅行者にも大変人気の観光名所となっています。併せて、妻籠から7kmの馬籠峠を経て馬籠に至る木曽路のルート(√1)は、家族連れでも歩ける適度な峠の高低差と、樹齢のある木曽ヒノキの林の中を、歴史を振り返りながら歩けるハイキングコースとして、とても人気があります。
ちなみに馬籠峠は、かつては長野県山口村にありましたが、2005年に山口村が岐阜県中津川市と越境(越県)合併したことで、長野県と岐阜県の県境峠となってしまいました。
妻籠・馬籠宿や馬籠峠は、シーズン中の週末ともなると人出がとても多く、もう少し静かにハイキングを楽しみたいという人には、中山道の薮原宿(やぶはらじゅく)から6kmの鳥居峠を越えて奈良井宿(ならいじゅく)に至るルート(√2)もおすすめです。
鳥居峠はかつて“中山道屈指の難所”とも言われ、勾配は急ですが、現在はハイキングコースとして整備されているので、スニーカーでも大丈夫なくらいです。なお、薮原宿はだいぶ寂れてしまっていますが、奈良井宿では妻籠・馬籠に劣らず江戸の宿場町の趣を十分に感じることができますから、奈良井宿を終点にした方が、ゆっくり観光も楽しむことができると思います。また、鳥居峠は馬籠峠より50kmほど北に位置しますので、東京方面から松本や諏訪周辺の観光地を経由するには、アクセスは随分と楽です。
妻籠宿 妻籠観光協会・観光案内所 Tel.0264-57-2727
中央道中津川ICから30分、(東京方面)飯田山本ICから50分
JR中央本線南木曽駅からバス(馬籠線・保神線)7分、(徒歩40分またはタクシー)
馬籠宿 馬籠観光協会 Tel.0573-69-2336
中央道中津川ICから20分
JR中央本線中津川駅からバス(馬籠線)25分、南木曽駅からバス(馬籠線)35分
藪原宿 木祖村観光協会 Tel.0264-36-2543
(東京方面)中央道伊那ICから40分、(名古屋方面)中津川ICから80分、(長野方面)長野道塩尻北ICから45分
JR中央本線藪原駅 駅前すぐ
奈良井宿 奈良井宿観光協会・奈良井宿観光案内所 Tel.0264-34-3160
(東京方面)中央道伊那ICから40分、(名古屋方面)中津川ICから90分、(長野方面)長野道塩尻北ICから35分
JR中央本線奈良井駅から徒歩20分
このサイトは、長野県公式サイト「信州においでよ!信州アルクマキャラバン」のパロディサイトです。
「ワイルドなアルクロクマ」は、長野県観光PRキャラクター「アルクマ」のアイコラです。何卒ご理解とご容赦を <m(__)m>